前回の記事の続きである。バッグだけバスに乗って行ってしまった、あの事件の顛末をお伝えしよう。
まずは冷静に状況を整理する
取りあえず、ドブロブニクのバス停の人は当てにならないので、自分でどうにかするしかない。かつ自分でバス会社に電話をしても、大枠は伝えられるが細かい部分のやり取りは限界があると判断した。
そこで作戦を立てた。
- ゲストハウスに戻り、同じ宿に宿泊した日本人に事を伝える
- 通訳をしてもらい、ゲストハウスのオーナーのマテアにバス会社に電話をしてもらう
上記をすべく、早速旧市街行きのバスに乗り込みゲストハウスに戻った。
ここまで来ると、慌てても焦ってもどうしようもないので、ある程度冷静になる。そして、パスポートなどの貴重品類はセカンドバッグに入れており手元にあるので、バッグが無くなっても、そこまで深刻な問題にはならない。
旅先でのトラブルは、最初の10分を過ぎると不思議と冷静になれる。「最悪のケースは何か?」を考えて、それが命に関わらないとわかった瞬間、頭が回り始めるのだ。
マテアの神対応
マテアとは、僕が宿泊していたホステルのオーナーの女性である。前々回の記事で一緒にディナーに行った、あのマテアだ。
そして朝10時に出勤をしてきたマテアに早速、事の経緯を伝えた。
僕「Please help me~」
マテア「wat happen?」
するとすぐにマテアはバス会社に電話を掛けてくれたのだ。なにやらクロアチア語で話している様子。こういうときは地元民は非常に心強いのである。
4回ほどバス会社にたらい回しにされているが、嫌な顔一つせずに対応をしてくれている。
そして30分ほどして、電話が終わり、マテアが嬉しい言葉を言ってくれた。
「13:30にバスターミナルにあなたのバッグが戻ってくるように手配したわ」
この旅は本当に多くの人に助けられている。感謝しかない。
マテアには前日のディナーでもお世話になったばかりなのに、こんなトラブルにまで付き合ってくれた。しかも嫌な顔一つしないのだ。旅先で出会う人の優しさは、本当に心に沁みる。
バッグとの再会

そして時間通りにバス停に行くと、それらしきバスが到着した。荷台を覗き込むとバッグの姿が!
端っこの赤いやつである。
バス料金は戻らなかったが、一安心だった。
レンタカー屋の人、マテア、通訳してくれた日本人のひろきさんには非常に感謝である。
バッグが戻ってきた瞬間の安堵感は、今でも忘れられない。着替えも充電器もお土産も、全部無事。あの赤いバックパックを抱きしめたくなるぐらい嬉しかった。
ユーロラインの落とし穴
ちなみにユーロラインは荷台に荷物を乗せるにはお金がかかるのだが、運転手によって金額が違うようだった。
| 場面 | 金額 |
|---|---|
| 荷物を紛失したときの運転手 | 10クーナ |
| 次の日のバスの運転手 | 8クーナ |
この微妙な違いはなんなんだ 笑
ユーロラインはネットで予約をすると5%安くなるのでおすすめだが、プリントアウトも必ずしておくことを学んだのである。
運転手によって基準が変わる。皆さんもお気をつけください。
2026年現在、クロアチアはユーロ導入済みで通貨はクーナからユーロに変わっている。また長距離バスの予約は FlixBus や GetByBus などのアプリが主流になり、QRコード乗車が一般的になった。それでも「念のため紙のチケットも持っておく」という教訓は、今でも有効だと思う。
前の記事
👈 荷物だけバスに乗って行った…|ドブロブニク→サラエボ移動で起きた最悪のトラブル
つづく。